男たちのワークライフバランス
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    評価:
    ヒューマンルネッサンス研究所
    幻冬舎ルネッサンス
    ¥ 1,365
    (2008-03-26)

    評価:
    鷲尾 梓 株式会社ヒューマンルネッサンス研究所 中間真一
    幻冬舎ルネッサンス
    ¥ 880
    (2010-12-15)

    仕事と子育ての狭間で揺れる男たちの現状が、豊富な事例と研究データによってリアルに紹介されている。ワークライフバランス問題に頭を抱えるパパに贈りたい本だ。

    男たちよ、妻子を抱け!とキャッチコピーにあった。いまの時代「大志を抱け!」と立身出世を求めても、低成長時代のなかで野望を叶えることが難しい。仕事(会社)に幸せを得られなくなったと実感する男子が増えるなかで、家庭への回帰が起きている。

    「成功」は他人の尺度で決まることだが、「幸せ」は自分の心で決める。仕事と育児の両立に悩めるパパが沢山登場する。ぼくの分析にすぎないが、「成功」の軸で判断している人ほど悩みが深く、「幸せ」を基準に行動しているパパは吹っ切れている。

    男たちのワークライフバランスの変化は、男たちの「幸せ感の変容」を表しているのだろう。ぼくも父親学校を主催し、育児にコミットしてきたパパをみて「パパが育児をすると、みんなが幸せになる」ということをよく思う。もちろん、一番幸せな表情を浮かべるのは、パパたち本人だ。

    文庫本になって、ファザーリングスクールの記載も付記されていました。感謝します。以下、該当部分の引用です。

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    「父親であることを楽しむ生き方」を広めようと、様々な父親支援事業を展開し、多くのマスメディアからも注目を集めているのは、NPO法人ファザーリング・ジャパンだ。(中略)2009年には、男性が育児を楽しむために必要な知識やスキルを学んだり、ネットワークをつくったりすることを目的とした父親養成学校「ファザーリング・スクール」を立ち上げるなど、新たな試みが話題を呼んでいる。
    今の20代から30代の男性には、「男は仕事、女は家庭」といった固定概念を持つ人が少なくなった。もちろん、「男子厨房には入らず」の“亭主関白系”の男性もまだいるが、家事や育児にもそれほど抵抗を感じない若い男性が増えているのも事実である。しかし、多くの共働き男性は、仕事と家庭生活のめまぐるしい毎日の中で、何か言葉では言い表せない“オリ”のようなものを、心に抱えているような気がしてならない。

    加山さんはこんなホンネをもらした。「実をいうと、もっと思う存分仕事がしたいんです」

    育児に、家事に奮闘する男性たちは、職場で“少数派”であることが多く、自分たちの日々の苦労をわかってくれる人がなかなかいないのが現状だ。「たまには“パパ友”とグチりたいって時もありますよ」

    男性たちの中には、妻に対して「育児だけしかしていなんだから、掃除したり、食事をつくったりする時間くらいあるだろう」と思っている人がけっこう多い。だが、自分が実際に体験してみると、それがとんでもない間違いであることに気がつく。「普段、ひとりで育児をしてきた妻は、どれだけしんどかったか。彼女に対して感謝の気持ちでいっぱいになりました。それから、世の中の主婦の方たちに対して尊敬の念が湧いたというか、見方が変わりましたね」

    「よく『育休を取って大丈夫なんでしょうか?』と若い男性に相談されるんですが、僕は『気にしないで取っちゃえ!』って思うんですよ。責任感が強い割にちょっぴり自信がないという人が、いちばん損をするんじゃないかなと思います。事前に業務をきっちりコントロールすれば、三か月くらいの休みなんて取れないことないと思いますよ」

    これからは『仕事も家事も育児もできる男』が、男性の理想像というか、スタンダードになっていくのではないかと思います。

    子どもが生まれて生活スタイルは激変したが、それがかえって彼の人生に張りと緊張感をもたらしている。さらに、毎日懸命に生きる親の姿を見せたいと思うから、ますます頑張ろうと思える。
    | 06:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
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